@article{oai:niimi-c.repo.nii.ac.jp:00001177, journal = {新見公立大学紀要, The bulletin of Niimi College}, month = {}, note = {P(論文), 鑑賞教育にふさわしい野外彫刻の在り方について具体的に考察するために、広島城中央公園・自由広場の栄久庵憲司作「鯤」と広島市西部開発地区埋立第五公園の佐藤忠良作「裸のリン」の設置方法や作品の芸術的要素、作品と環境のかかわりについて調査した。栄久庵憲司作「鯤」は、広島が歩む姿を重ね表現した作品であり、題材や素材、構成がマッチしたモニュメントであった。しかし、作品に適した空間の広さがないこと等から、作品と空間環境の関係が全く吟味されていない彫刻空間の例であった。そこで、作品の全体像が鑑賞しやすい理想的な空間環境の広さを推測するために“作品の全体像を捉えやすく、かつ楽に鑑賞できる”視線の角度を求める実験を行った。その結果、作品の鑑賞に適した凝視角度は25度であることがわかった。その凝視角度を基に鑑賞教育に適した彫刻空間の広さや高さを求めることができると考える。佐藤忠良作「裸のリン」は、身体全体のわずかな動きによってシンメトリーの構成を崩し、量感と動勢、内面的な感情や生命感が溢れる作品であった。その環境は、点・線・円の鑑賞法で作品を楽しむことができるが、作品の設置の高さや向き等に問題があると考えられる。前述した鑑賞に適した凝視角度25度を用いて、作品に適した台座の高さを求めるとともに、作品の構成や技法と作品の正面の在り方について考察した。彫刻を中心とした空間環境づくりにおいて、空間の広さや設置の高さ、向き等の吟味を重ね、「作品鑑賞に適した空間づくり」を心掛けたパブリックアートは、鑑賞者に大きな感動や心地よさを与える存在となり、作品鑑賞教育のよき教材となる。}, pages = {117--124}, title = {野外彫刻を対象とした表現における鑑賞について(3) -広島市「鯤」と「裸のリン」の調査から-}, volume = {39}, year = {2019} }