@article{oai:niimi-c.repo.nii.ac.jp:00001232, author = {岡本, 直行}, journal = {新見公立大学紀要}, month = {Dec}, note = {作品鑑賞において、鑑賞者と作品が対等となり、「作品との対話」1)が生まれる、理想的な野外彫刻の設置方法(以下、美術鑑賞教育にふさわしい野外彫刻)について具体的に考察するために、広島市文化交流館に設置された井上武吉作「myskyhole'85」と広島市内A社のロビーに設置されたエミリオ・グレコ作「水浴の女」の設置方法や作品の芸術的要素、作品と環境のかかわりについて調査した。井上武吉作「myskyhole'85」は、設置空間を楽しく魅力あるものに変える力を秘めた作品であり、作品と環境が適切なかかわりを持つ“環境芸術”としての存在価値を築いていた。作品の設置空間は、作品を展示するためだけに作られた環境であり、作品鑑賞時の理想的な凝視角度25度2)を充分に満たす理想的な空間であった。エミリオ・グレコ作「水浴の女」は、幾何形体による構築の傾向を強めた作品であり、デフォルメや簡素化を巧みに駆使した構築がみられ広い空間を支配する構成力を創っていた。作品の設置区間は室内でありながら非常に吟味された空間を確保していた。「点・線・円の鑑賞法」3)を実践可能な、彫刻を中心に据えた計画的な空間づくりの例と考えられる。彫刻を中心とした環境づくりにおいて、空間の広さや設置の高さ、向き等の吟味を重ね、「作品鑑賞に適した空間づくり」を心掛けたパブリックアートは、鑑賞者に大きな感動や心地よさを与える存在となり、美術鑑賞教育に適した「作品との対話」を生む教材となる。}, pages = {97--104}, title = {野外彫刻を対象とした表現における鑑賞について(4)-広島市「my sky hole ’85」と「水浴の女」の調査から-}, volume = {40}, year = {2019} }