@article{oai:niimi-c.repo.nii.ac.jp:02000054, issue = {1}, journal = {新見公立大学紀要}, month = {Mar}, note = {2023年現在、子ども家庭福祉の分野では、不登校の問題は重要項目のひとつである。2023年に発足したこども家庭庁は、「こどもの育ち支援・子育て支援の観点から、文部科学省との連携を強化しながら不登校対策に取り組む」と宣言した。また、「こども家庭ソーシャルワーカー」(2024年4月導入予定)には、不登校問題を含む、教育に関連する領域の相談支援等を行うことが期待されている。一方で、若本ら(2009)は、不登校に関する研究は教育領域と心理領域が90%を占め、1997年以降に医療・看護・保健領域が増加、そして、福祉領域が本格的に参入してきたのは2000年代に入ってからのことであるとし、福祉領域での研究の歴史は浅いことを指摘した。そこで本稿では、「子ども家庭福祉」の教科書や入門書(概説、要論等)に該当する書籍における不登校の取り上げ方についての調査を行い、子ども家庭福祉領域における不登校問題の項目の内容の変遷とその意味を明らかにしたいと考えた。そこで、国立国会図書館で閲覧できる72冊を調査対象とし、マトリックス方式(ガラード、2012)に基づいて検討した。調査の結果、不登校の取り上げ方の傾向は、時代と共に国が少しずつ理念、制度、方法の3つの構成要素が整備していく様を映し出してきたものと考えられる。そして、それは児童福祉の理念のウェルフェアから、子ども家庭福祉のウェルビーイングへと変化したことの影響を受けたことを本稿では指摘した。}, pages = {89--96}, title = {子ども家庭福祉の入門書における「不登校」の取り上げ方}, volume = {第44巻}, year = {2024} }