@article{oai:niimi-c.repo.nii.ac.jp:00000367, author = {安達, 雅彦}, journal = {新見公立大学紀要}, month = {}, note = {我々の周囲には多くの機械があり,それらは人間の生活を快適なものにしている。乗り物でいえば,自動車が馬車にとって代わって久しい。あらゆる場面で機械は能率よく正確に作動し,まことに便利である。しかし,機械は融通がきかず,プログラムされた機能を超えて作動することはない。その点,人間は生産性では機械に劣るものの,場面に応じて様々に対応できる優れた面を持っている。  ところで,近年のファスト・フード店やコンビニエンス・ストアでの接客態度は丁寧である。おそらく,練り上げられたマニュアルが存在しているのであろう。しかし,マニュアルどおりに実行されれば,どの地域でも,どの店舗でも画一的な言い回しになり,まるで機械に語りかけられているようで味気ない。人間的な機械 の開発は大歓迎されるだろう。が,機械的な対応しかできない人間の増加は避けたい。  本曲は,自然と人工の対比を表現したものである。演奏に際しては,パソコンの音声合成ソフトである『鏡音リン・レン』で作成した,「こんにちは」と「いらっしゃいませ」という二種の“声”を効果音として使用する。これは,機械であるかのようにマニュアルどおりに接客する人間を表している。さらに,自然界の音(し ずくが落下する音)と人工の音(電車の発車の音,自動改札機の音)を,パソコンによって編集したものを効果音として加えた。フルートは,①踊り,②行進曲,③歌の要素を盛り込んだ変奏曲とした。  なお,本曲の初演は,2010年12月18日に,まなび広場にいみで開催された照葉樹定期演奏会Vol. 21で,作曲者自身により行われた。}, pages = {211--219}, title = {作曲作品 自然との対話Ⅸ(2010) 独奏フルートのために}, volume = {32}, year = {2011} }