@article{oai:niimi-c.repo.nii.ac.jp:00000436, journal = {新見公立大学紀要, The bulletin of Niimi College}, month = {}, note = {P(論文), 沖縄県伊是名島にあるチジン山の中腹に、美織所(チ ュラウィンジョ)と呼ばれる平らな岩がある。この岩にはイ ハヌマチガニ(伊平屋の松金)と伊江島のナカンカリマカト(仲村渠真嘉戸)との悲恋の伝説が語り継がれている。 マカトは松金に会うために伊是名島に来て、この岩の上で、恋人に贈る手ぬぐいにするための布を織ったという。一方の伊江島では、マカトは嫉妬した伊江島の青年たちに追い詰められて海に身投げし、松金も後を追ったと伝えられている。伊是名島の伝承と伊江島の伝承には微妙に異なる点があり、伊江島では伊是名島の美織所のことは全く語られない。琉歌「仲村渠節」はマカトの恋物語を歌 っているとされる。近年、石垣島で組踊「仲村渠真嘉戸」の台本が発見されたが、このことからも、かつてマカトの恋物語が沖縄各地で広く知られていたらしいことがわかる。仲村渠マカトと美織所にまつわる伝説は、南西諸島における伝説の伝播の問題や事物起源伝説の問題等を考える際にも重要なてがかりを与えてくれるものと考えられる。}, pages = {166--177}, title = {沖縄県伊是名島の美織所伝説}, volume = {35}, year = {2014} }